−「2001国際姉妹校こどもサミット」−に参加して
        岡山市立旭竜小学校  薄 茂樹
 
 第8回おかやま国際貢献NGOサミット事業として,本年度は世界の子どもたちに焦点をあてた催しが岡山の地で開かれた。その事業目的は「世界の子どもたちが,互いに理解し,尊重し,地球市民の一員として考え,行動することを願い,子どもたちの顔の見える交流を通じて,大人たちも一緒になって国際協力や国際貢献の思いやりネットワークを築いてゆきたい」ということである。
 8月21日(火)〜25日(土)のわずか5日間であったが,中国,モンゴル,韓国,インドネシア,ネパール,フィリピン,スリランカの7カ国から招聘した子どもたち,指導者とともに有意義な時間を過ごした。
 上記各国には昨年度,日本側姉妹校から一国一校の割合で訪問をしている。私は,モンゴルにあるウランバートル93校を6人の子どもたちと訪問した。最近は総合的な学習の
完全実施に向けて国際理解を取り上げて研究している学校も少なくない。しかしながら,外国の学校と交流していても作品交流で終わっているケースが多い。
 本年度は人的な交流である。転勤してきた本校は,韓国大田中央初等学校と交流しており,韓国側から8名のゲストをお迎えした(内子どもたち4名)。
 本校では,第1学期に生活科や総合的な学習の時間を利用して韓国に対する理解を深めていった。職員も韓国民団から講師をお招きして研修をした。また,ホームステイを受け入れてくれる家庭とも何度も打ち合わせをした。
 8月20日(月)来岡,21日(火)岡山県知事表敬訪問,22日(水)23日(木)の2日渋川キャンプ,24日(金)それぞれの姉妹校訪問,そして25日(土)ままかりフォーラムにおける子どもサミット本番。
 中でも渋川キャンプは各国からお迎えしたゲストが一同に会する場であり,インターキッズスタッフを中心に多彩な行事が組まれ,とても和やかな雰囲気であった。
 しかしながら,食事内容,施設利用,伝達にはいろいろ苦労があったことは言うまでもない。けれども,海を見たことがない外国の子どもたちが,海辺でびしょびしょになりながら楽しそうに遊んでいる姿を見たときには,本当に顔が自然とほころんだ。オリエンテーリング,夜のダンス,地引き網など心に残っている行事である。

ママカリフォーラム 総社から和太鼓の出し物

25日(土)の「こどもサミット」では
素晴らしいママカリフォーラムが会場であった。大学生や高校生のボランティアがよく計画して,てきぱきと行動していた。姉妹校ごとに展示ブースがあり,それを発表の合間をぬって見学して回るというポスターセッションの形式をとっていた。
 
      韓国(旭竜小姉妹校)ブース
 また,各国からの出し物も素晴らしく,観衆を魅了していた。
 
 
 
 
 最後の大会宣言では,「相手のことを知り,理解し,助け合っていこう」という内容が盛り込まれていた。大勢の人達が宗教や言語などの文化の違いを認識した上で,相手を尊重し理解し合うという,素晴らしい場であったように思う。
 今回の「こどもサミット」関係各位に対しまして厚く御礼申し上げますとともに,関係団体の益々のご発展をお祈りいたしております。
  インドネシア民族衣装          TV取材クルー